AID Blog
デザイナー 障子を貼る
年の瀬も押し迫り、あわただしさもピークを迎えた今日この頃です。
過日、我家で休日を利用して障子の張り替えをした 否、正確にはさせられた時のことです。前に張り替えたのは4〜5年前だったような、おぼろげな記憶は、ところどころ剥がれてユラユラしている現状の障子の様子と似つかわしくもあった。
さて、こういう時に限り、家内は
「さぁー パパの腕の見せどころよ!」 などと見え透いたヨイショのお言葉である。
『本日完工』の勅命を受けた私は、まず障子紙を購入すべくサイズを測定。
W1030×H1830の障子が2枚。つまり、必要な障子紙サイズは『幅100センチの3.6メートル巻き』である。
近所のスーパーに行き、探したが、各種材質や柄の違いはあれど、「幅は94センチの物しか無い!」
せっかく来たが、あと6センチ足りないモノを買っても何の役にも立たないのは明白!商品のパッケージにJIS規格うんぬんと記されているのも腹立たしく、引き返した。
家に戻り「スーパーはアカン!品揃えが悪い、やっぱりこういうモンはホームセンターやな」と家内に無駄アシの悔しさをグチった。
確かに我家はちょっと巾広な障子ではあるが、18棟、一万戸以上はあるであろう 超大規模開発のマンションであり、「世の中にマンション規格の障子紙が無かろうはずは無い」揺るぎ無い確信と自信に奮い立った!
遠くのホームセンターに行く前に、念の為と思い、TELにて100センチ幅の障子紙の在庫を自信を持って確認した。が「無い!?」「置いてるのは全て94センチ幅です。」の返事・・
「オーマイ ガッ!」
もし、94センチ幅しか製造されていないとするならば、消費者ニーズを無視した障子紙メーカーの商品開発の無策ぶりに、プロダクトデザイナーとして強い憤りを感じた!
その時、家内はクールに言った。
「横に二段に貼ればいいんじゃないの〜」
「デザイナーだったらそれ位、工夫すれば〜」
「オーマイ ガッ ガーン」
「うっ うーむっ まぁー そういう、 素人 の やり方もあるけどな〜・・・」
師走の風がさっきより、いっそう冷たく感じられる中、スーパーへと再び自転車のペダルを踏んだ
さぶ〜」
takatsuka
2010年12月27日月曜日